国際航空旅行はかつてないほど世界を結びつけてきました。しかし2020年には、数か月以内にCOVID-19の世界的流行を広める一因となりました。10年以上前の2007～2008年の金融危機の際には、アメリカの住宅ローン市場の危機がすぐに世界的な経済危機に発展しました。これは金融会社があまりにもつながりを深めていたためです。これらはシステム全体から生じるリスク、つまりシステミックリスクの例です。

気候緊急事態によって生じるリスクもシステミックなものです。食料システムがその最たる例です。食料システムは限られた場所で栽培される少数の作物に依存しており、気候ショックに対して非常に脆弱です。食料は不平等に分配され、気候の影響を受けやすい国々では数億人が飢えに苦しんでいる一方で、大量の食料が廃棄されています。また、食料生産は温室効果ガス排出量全体の約3分の1を生み出し、生態系破壊の主因となっています。

気候緊急事態の影響に対して回復力を持つためには、社会がシステミックリスクを軽減する必要があります。食料システムの場合、これは食料の栽培場所と栽培品目を多様化し、廃棄を最小限に抑え、食料のより公平な分配を確保することを意味します。

金融、医療、政治システムなど、気候緊急事態の悪化する影響に対して脆弱な他のシステムでも、システミックリスクの対策計画が必要です。

社会的回復力トークンを2枚追加します。

このアクションはラウンドごとに1回実行することができます。

• Briefing note on systemic risk (UN Office of Disaster Risk Reduction, UNDRR)

• Climate change risk assessment (Chatham House) 

• New Tools Needed to Assess Climate-Related Financial Risk (The White House)

• 気候緊急事態中に悪化する可能性のあるリスク（食糧、健康、財務）を特定し、組織全体でシステミックリスクの対策計画を立てることを検討しましょう。

• 気候緊急事態に直面してどのようなシステミックリスクの対策計画が実行されたか、また何を知る必要があるかを地方自治体と国の政治家に尋ねましょう。