これまで以上に、ある国で使用される商品やサービスが別の国から供給されるようになっています。たとえば、食品や携帯電話は遠く離れた農場や工場から来ているかもしれません。それらは生産された場所と使用される場所を結ぶ“サプライチェーン”を通じてあなたの元に届きます。

気候緊急事態はサプライチェーンに影響を及ぼします。たとえば、近年では主要農業国での猛暑により収穫量は減少しています。ある場所での食料不足は別の場所での価格上昇を意味し、栄養、貧困、さらには政治的安定にも影響を及ぼします。一部のサプライチェーンルートは特に脆弱で、たとえばスエズ運河は2021年にエヴァーギヴン号という一隻の船によって簡単に封鎖されました。気候・生態学的衝撃の悪化と、紛争などの連鎖的な影響により、こうしたデリケートな供給拠点がますます混乱する可能性があります。

サプライチェーンの回復力を高めることは可能です。これはサプライチェーン内の企業がリスクをよりよく理解し、それに応じて行動することで実現することができます。生産拠点を国内に近づけるなどしてサプライチェーンを短くすれば、チェーンが中断される地点を減らすことができます。しかし、サプライチェーンを変更する際には、サプライチェーンを供給する国や地域社会への影響を考慮する必要があります。これらの国や地域社会は経済的機会を失うかもしれません。

手札を1枚捨て札にして、このカードの山にある規制タグ1つごとに社会的回復力トークン1枚を追加します。

• Could climate become the weak link in your supply chain? (McKinsey) 

• Resilient supply chains (UK Climate Change Committee) 

• How Climate Change Is Disrupting the Global Supply Chain (Yale E360)

• 地元の製造業と食品生産を支援しましょう。

• フェアトレード製品や、持続可能性の助言を受けた製品を購入し、気候緊急事態に配慮しましょう。