直接空気回収技術

地域的プロジェクトカード
card artwork

直接空気回収技術とは、大気中から直接CO2を回収する産業施設を建設するという提案です。巨大なファンが、大気中のCO2と化学的に結合する液体に空気を吹きつけます。そのあと、化学反応によって液体からCO2を除去し、液体をリサイクルして純粋なCO2の流れを生成します。この純粋なCO2は繰り返し圧縮され、地下深くの安定した岩層に送りこまれます。

このプロセスは理論的にはCO2を回収する機会を提供しますが、非常に多くのエネルギーを消費し、多額の費用がかかります。現在の推定では、アメリカの年間炭素排出量の25%を回収するには、アメリカが1年間に生成する量と同じだけのエネルギーが必要になることが示されています。

現在、商業プラントが建設されていますが、回収できるのは毎年排出されるCO2のごく一部にすぎません。さらに、直接空気回収施設の理論的な開発は、それほど野心的ではない気候目標を正当化するためにも頻繁に利用されており、現在回収されている炭素の95%は閉じこめられることなく化石燃料の抽出に使われています。新たな技術と改善されたプロセスにより、直接空気回収技術は気候緊急事態との戦いに役立つ手段になる可能性がありますが、この技術を開発して拡張できたとしても、CO2排出を発生源で削減する方がほとんどの場合は安価で簡単です。

ゲームプレイノート

このアクションを実行するには、このカードの山に最低2つの革新タグがなければなりません。

手札を1枚捨て札にしてエネルギー需要を1増やし、ボード上に直接空気回収技術トークンを1個追加します(このトークンは、排出ステージ中に森林トークンのように機能します)。

Card Rules Image
参考
行動の呼びかけ
  • 化学や化学的工学を学べば、この技術の発展に貢献できるかもしれません。

  • 政治代表者に連絡して、このような冒険的な技術の技術や使用に関する国際的なルールと監視を促しましょう。

関連カード