埋蔵化石燃料の座礁宣言
国際的プロジェクトカード“座礁した埋蔵化石燃料”とは、市場状況、法律、技術の変化により、経済的に採算が取れなくなった化石燃料の供給源を指します。気候危機による最悪の影響を回避するには、世界に残っている埋蔵化石燃料の大半を地中に残して“座礁”させる必要があります。
現在、化石燃料会社は大量の埋蔵化石燃料を管理しています。それらを使い果たしたあと、彼らは新たな埋蔵化石燃料の探査と採掘に多額の投資を続けることを予想しています。化石燃料への投資家は、それらの埋蔵化石燃料を利用できると想定していますが、もしそれらを地中に埋蔵したままにしておくと、投資家も企業も多額の損失を被ることになります。これには抵抗があるでしょうが、これは以前にも――たとえば第二次世界大戦中にも起こったことです。現在、化石燃料を地中に埋蔵したままにして化石燃料インフラを廃止するには、政府、投資家、銀行、場合によっては石油会社自身による行動が必要です。
政府は炭素排出に値をつけ、化石燃料に代わる再生可能エネルギーに投資し、化石燃料への財政支援を廃止して対策を講じることができます。投資家や銀行は化石エネルギー企業から資金を移動させることができ、化石燃料の需要が減ります。最終的には、政府は座礁資産のコストのうちどの程度を国民が負担するかを決め、同時に化石燃料産業の労働者に移行の機会を提供する必要があります。
一般市民の行動は、化石燃料会社に行動を促すのに役立つ可能性があります。低炭素の将来において利益を維持するために、化石燃料会社はビジネスモデルを再生可能エネルギーや他の低炭素技術に転換する必要があり、そうしなければ会社自体が行き詰まるリスクがあります。
この国際的プロジェクトを発動させるには、プレイヤーは手札の地域的プロジェクトカードをこのカードの下に差しこまなければなりません。プレイヤー1人ごとにエネルギータグ1つが必要ですが、誰が差しこんだかは問いません(たとえば、4人ゲームで1人のプレイヤーが4枚差しこむこともできます)。
発動後:何枚かの汚染エネルギートークンを削除する地域アクションを実行したとき、プレイヤーは汚染エネルギートークンを何枚でも取り除くことができます。
What are stranded assets? (London School of Economics and Political Science, LSE)
📕 The Burning Question by Duncan Clark and Mike Berners-Lee – A book about energy, climate change and what it might take to leave fuel worth trillions of dollars in the ground
Reduce methane emissions from oil and gas operations as they are phased down (Systems Change Lab)
化石燃料への投資から撤退し、再生可能エネルギー企業への投資を検討するように、雇用主、銀行、年金基金に奨励しましょう。
Keep It In The Ground のような、化石燃料を地中に留めておくために奮闘している運動や組織に参加したり、支援したり、関わったりしましょう。
自動車の運転を減らし、買い物を減らし、可能な場合はグリーンエネルギー供給業者を調査し、エネルギー効率の高い電化製品や照明を使うことで、化石燃料への依存を減らしましょう。